ICソケットは、機器の信頼性を低下させる要因になるので可能な限り使用しない方が良いともいいますが、製品や部品の仕様などにより使わなければならないケースも少なくありません。この場合は、使用するICソケットと挿入するICの相性の確認が求められます。ICソケットを製造販売しているメーカーは色々あるけれども、メーカーごとに適合リード寸法が異なるのが特徴です。丸ピンタイプ構造の場合は、内部の4つの内バネにより挿入されるリードと4点で接触して、接触の信頼性を向上させる構造を持ちます。
このとき、リード部に最大対角寸法は注意しなければならない部分の一つで、最大対角寸法が0.56mmのとき、この寸法を超えるものを挿入すると問題が生じます。ICソケットと聞くとICを挿入する部品を連想される人も多いかと思われますが、作業性などの向上への期待ができることからも、ピッチや幅などが合う電子部品、例えばタイマーリレーなどを使うときにも利用できるケースがあります。ICを使う場合はそれほど問題にはならないけれども、タイマーリレーを挿入するときなどは勘合寸法を確認しておくことが大切、これを怠り無理やり挿入して使用しているとリレーのリード部分のメッキがはがれて銅が剥き出しになるなどのトラブルが起きることもあるため利用する前には寸法の確認が必須です。なお、ICソケットにリード部品を挿入すると内部のバネ高価により接続が可能になるため接点不良のトラブルが起こることは少ない、その反面リレーや抵抗アレーなどの部品を挿入するとリード寸法が大きくなり原因を特定しにくいトラブルが起こりやすくなるので注意が必要です。