ICソケットはICを保護する役割、他の電子回路で使い回したいときやいくつかの選択肢の中から電子回路に適した特性のICを使いたいときなど便利な電子部品の一つです。ICを保護する役割とは、ICの熱破壊防止に役立てることができるなどの意味を持ちます。通常ICをはんだ付けするときには、ピン数全てをはんだ処理することになるので、ピン数が多くなるほどより高温の熱を与え続けることになります。8ピンよりも20ピンや24ピンの方が、高温度の熱を与える時間も長くなるのでICそのものへのダメージも多くなりがちです。
はんだ付けに慣れている人ならスムーズに処理して短時間ではんだ付けができるけれども、初心者や不慣れな人が行うとより長く熱を与えることになるので熱破壊のリスクも高まります。ICソケットを使えば、対象となるICに熱を与えずに済むので保護する役割があるわけです。いくつかの選択肢の中から電子回路に適したものを選ぶ、これは汎用系のICを使うときに行うケースが多いものです。4558品番のオペアンプは、色々な半導体メーカーが製品化しているのですが基本的な内部等価回路は同じでも特性が若干異なります。
そのため、回路設計した電子回路に合う4558のオペアンプを見つけるときなどはICソケットを使い、各メーカーの4558を挿入してテスト、これを繰り返すことで最適なものを見つけ出せます。なお、ICソケットはICの取り扱いがある通販サイトでも購入できるようになっているのでICを買うときにICソケットも購入しておくと良いでしょう。