クリスマスが近づくと、多くの製菓会社で期間限定の工場ラインを設置されます。それは幼いお子さんから高齢者までもが大好きだと言われるスイーツで、クリスマスデコレーションケーキです。日本では12月24日と25日の両日で大きなワンホールタイプを食べるのが習わしであり、各家庭ではこの日を楽しみにされている方も少なくないでしょう。そして製菓会社でも一番の書き入れ時であり、数多くの臨時アルバイトを募集して毎年何十万個もの品を作られているわけです。
生ものを2か月以上も前から生産をするため、必ず工場では検査治具を設置して、品質管理を実施されています。ここでは簡単にそのラインで用意をされている検査治具の、ある部品について解説をしていきましょう。その検査治具の部品とは、オリジナルソケットというものです。先端が極細の針になっており、軽く各製品の一部分を取り出すことが可能。
ケーキだと生クリームとスポンジの2か所の検体を取り、オリジナルソケットに含ませて逐一管理をおこないます。以前はオリジナルソケットを使用せずに、作業スタッフが直接指で取り出していたため、出荷をした製品には生クリームなどが欠けているものがありました。購入者はその作業を知らないため、返品を求める声も多かったものです。しかし現在では極細の検査治具で作業をするため、クレームが出ることもなくなりました。
約10日間保管をして品質チェックをして出荷となります。